慢性腰痛

慢性腰痛

慢性腰痛とは

慢性腰痛とは、3か月以上続く長期的な腰の痛みを指します。多くの場合、加齢や外傷によって背骨のクッションである椎間板が傷んだり変形したりすることが原因で発症します。
椎間板は背骨のクッションとして重要な役割を担っていますが、一度変性すると自然に再生することはほとんどありません。その結果、痛みが長期化し、日常生活や社会活動に大きな影響を及ぼします。

症状

慢性腰痛では、次のような症状がみられます。

  • 腰の鈍い痛みや違和感が長期間続く
  • 動作時や長時間の同じ姿勢で痛みが増強する
  • 前かがみや体をひねる動作で痛みが強くなる
  • 重症の場合は、じっとしていても痛む

特に椎間板が変性すると、本来は侵入しないはずの感覚神経が椎間板内に入り込み、痛みの原因となることが知られています。

治療法

慢性腰痛の治療は、これまで主に以下の方法が中心でした。

  • 薬物療法(鎮痛薬など)
  • 保存療法(安静、リハビリ)
  • 外科的治療(椎間板摘出術など)

しかし、椎間板摘出術では痛みの原因となる組織を取り除くだけで、椎間板そのものは再生しません。
そのため、摘出後に椎間板内が空洞化し、痛みが残存したり、変性が進行して再手術に至るといった課題がありました。

慢性腰痛に対しては、「痛みを抑える」だけでなく、「椎間板そのものを修復・再生する」治療が求められています。

当社の取り組み

当社は、慢性腰痛の根本的な改善を目指し、椎間板の再生を目的とした新しい治療アプローチに取り組んでいます。
本研究では、超高純度アルギン酸(ALGNa)と急速増殖細胞(REC)を組み合わせることで、椎間板内に組織修復と再生を促す環境を構築することを目指しています。

慢性腰痛への応用

動物試験では、従来のバイオマテリアル単独治療と比較して、ALGNaとRECを組み合わせた治療が、より高い鎮痛効果と組織修復効果を示すことが確認されています。

さらに、この治療は外来で椎間板内に注射するだけという、身体への負担が少ない方法を想定しています。
入院や大きな手術を伴わず、痛みの原因となっている椎間板そのものに直接アプローチできる点が特徴です。

当社は、これまでに椎間板ヘルニアを対象とした臨床研究を進めてきた知見を活かし、
椎間板性慢性腰痛という、いまだ有効な治療法が限られている領域への展開を進めています。

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